Bold Art Exhibition

「ひとのうしろにかくれてあるもの」

あらかじめ備え付けられたわたしとの邂逅

本展示「ひとのうしろにかくれてあるもの」は、京都で新たに始まるアートフェア 「Art Collaboration Kyoto(ACK)」に併せて開催するサテライト展示です。国際的に活躍する作家による多彩な作品は「ひとのうしろにかくれてあるもの」、私たちが気づかぬうちに囚われている「何か」を独自の創造性を持って顕にし、ひとの本能や本性との新鮮な対峙を促します。

期間:
2021年11月5日(金)12:00 - 19:00
2021年11月6日(土)12:00 - 19:00
2021年11月7日(日)12:00 - 17:00
会場:
国立京都国際会館 Room E、本館とイベントホールの連絡通路
主催:
BOLD運営委員会

キュレーターメッセージ

欲望というと人間の欲を思い浮かべる方が多いと思います。しかし人間以外の存在がもつ欲望にも目を向けると、世界はより興味深い様相をみせてくれます。それはたとえば人間が生み出したにもかかわらずいつのまにか人間を支配している社会や国家といった共同体がたたえる欲望だったり、あるいは人間以外の生物の欲望にもこれまで以上に真摯な目を向けることで、人新世についてより深く考えるべき時期がきているのかもしれません。人間の欲望と人間の欲望を駆りたてる存在との関係性、そしてその既存の欲望の枠組みから自由になろうとする人間の欲望について考えさせられる作品を選んでみました。

―― 那須太郎

展示作品

Ryan Gander
『Subjective and emotive playmaking』2016
Photo credit: Exhibition views, Ryan Gander, Subjective and emotive playmaking, at TARO NASU, Tokyo, 2016 Ishikawa Collection,
Okayama ©Ryan Gander Courtesy of TARO NASU Photo Credit: Keizo Kioku
Peter Fischli & David Weiss
「The sun, the moon, and the stars」2008
Photo credit:Exhibition views, Peter Fischli, David Weiss, Sonne, Mond und Sterne, Sprüth Magers, Berlin, 2009 Ishikawa Collection, Okayama Photo Credit: Jens Ziehe
Carl Andre
『Untitled』,1962
Douglas Huebler
『Untitled』,1968
Ian Wilson
『There was a discussion in New York in May of 1968』,1968
Lawrene Weiner
『ROLLED IN CLOVER』,2019
Robert Barry
『It has a begining』,1971
Anglea Bulloch
「Rio Declaration – 27 Rules of Sustainable Development, English & Japanese」,2016
※展示作品は予告なく変更になる場合があります。

Art Collaboration Kyotoについて

Art Collaboration Kyoto(ACK)は、「現代アートとコラボレーション」をテーマに京都で新たに始まるアートフェアです。現代アートに特化したアートフェアとしては日本最大級で、日本と海外のギャラリー、行政と民間、美術とその他の領域などがコラボレーションし、京都や日本のみならずアジア、欧米、南米から50軒を超えるギャラリーが出展します。

https://a-c-k.jp/

関連イベント

BOLD x ACK トーク「自由を帯びて生きる」のLIVE配信では、さまざまなアーティストやキュレーター、アート関係者ともに、「自由な生き方になぜアートが必要なのか」をテーマに、創造性やアートと自由の関係性を紐解く、対話をLIVE配信します。

LIVE配信タイムテーブル
11月5日(金)
【 Vol.1 】17:00〜18:00
宮島達男
アーティスト
黒川岳
アーティスト
柳瀬安里
アーティスト
11月6日(土)
【 Vol.2 】13:00〜14:00
天野太郎
インディペンデント・キュレーター
吉岡洋
京都大学こころの未来研究センター 特定教授
【 Vol.3 】15:00〜16:00
菅谷富夫
大阪中之島美術館 館長
Photo: Keizo Kioku
保坂健二朗
滋賀県立美術館ディレクター(館長)
モデレーター:
木ノ下智恵子
大阪大学 准教授
【 Vol.4 】17:00〜18:00
Photo: Kotori Kawashima
金氏徹平
アーティスト
橋本梓
国立国際美術館 主任研究員
11月7日(日)
【 Vol.5 】13:00〜14:00
ウスビ・サコ
京都精華大学 学長
前田尚武
京都市京セラ美術館 企画推進ディレクター
【 Vol.6 】15:00〜16:00
Photo: Elena Tyutina
高橋龍太郎
精神科医、現代アートコレクター
Photo: Shoko Matsumiya
山本裕子
ANOMALY ディレクター
※トーク登壇者は予告なく変更になる場合があります。