本展示「ひとのうしろにかくれてあるもの」は、京都で新たに始まるアートフェア 「Art Collaboration Kyoto(ACK)」に併せて開催するサテライト展示です。国際的に活躍する作家による多彩な作品は「ひとのうしろにかくれてあるもの」、私たちが気づかぬうちに囚われている「何か」を独自の創造性を持って顕にし、ひとの本能や本性との新鮮な対峙を促します。
欲望というと人間の欲を思い浮かべる方が多いと思います。しかし人間以外の存在がもつ欲望にも目を向けると、世界はより興味深い様相をみせてくれます。それはたとえば人間が生み出したにもかかわらずいつのまにか人間を支配している社会や国家といった共同体がたたえる欲望だったり、あるいは人間以外の生物の欲望にもこれまで以上に真摯な目を向けることで、人新世についてより深く考えるべき時期がきているのかもしれません。人間の欲望と人間の欲望を駆りたてる存在との関係性、そしてその既存の欲望の枠組みから自由になろうとする人間の欲望について考えさせられる作品を選んでみました。
Art Collaboration Kyoto(ACK)は、「現代アートとコラボレーション」をテーマに京都で新たに始まるアートフェアです。現代アートに特化したアートフェアとしては日本最大級で、日本と海外のギャラリー、行政と民間、美術とその他の領域などがコラボレーションし、京都や日本のみならずアジア、欧米、南米から50軒を超えるギャラリーが出展します。
BOLD x ACK トーク「自由を帯びて生きる」のLIVE配信では、さまざまなアーティストやキュレーター、アート関係者ともに、「自由な生き方になぜアートが必要なのか」をテーマに、創造性やアートと自由の関係性を紐解く、対話をLIVE配信します。